2021年3月25日木曜日

卒業式 2020

 

これ以上ないほどの桜咲く晴れ着日和となった昨日3月24日、府中キャンパスにて今年度の卒業式を恙なく迎えることができました。

卒論発表会でも打ち上げができなかったゼミ卒業生のみなさん、門出の祝宴に代わるすてきなサプライズを用意してくださってありがとうございました。一夜明けてもかぐわしく咲きほこるこのギフトを、次の学年、その次の学年へのギフトとして確かに返していけるよう、私もできるかぎり努力します。

ご卒業ほんとうにおめでとうございます。   みなさんが社会のそれぞれの持ち場でめざましくご活躍されることを心から願っています。

2021年3月18日木曜日

萌える人類学者

通称プロジェクトKの人類学者グループが、このほどエッセイ集を刊行しました。

馬場淳・平田晶子・森昭子・小西公大 編    『萌える人類学者』   東京外国語大学出版会、2021年3月18日発行。

「バンクーバー島の先住民サーニッチ、タール砂漠の楽士団、ケニア中央高地イゲンベの名前、コートディヴォワールの歌姫の声音、海面上昇の危機に直面する南太平洋ツバル、西オーストラリアの日本食、インドネシアの機織り、パプアニューギニア・ファス族の夢……。フィールドで心を奪われた人類学者たちが、 対象への強烈な愛着や情熱に導かれ、「萌えの光景」をつむぎだす」(表紙袖の案内文より)

私も短いエッセイを寄稿させていただきました。

真島一郎                    「Never Let Me Go - フィールドノートの余白から」 pp.332-345。

Kurita-san, never let me go please.

2021年3月17日水曜日

世界のおすもうさん

 世界のおすもうさん、堂々刊行。

敬愛する和田静香さんと金井真紀さんが、一昨年から昨年にかけて「web岩波 たねをまく」に連載してきた名文の数々が、このたび一書として刊行されました。

和田静香 金井真紀   『世界のおすもうさん』岩波書店、2021年3月17日発行。

「世界から集まった少年力士たち、女相撲の大横綱、高校の女子相撲部、スーパーマーケットを切り盛りする力士たち、沖縄角力の猛者、韓国シルムのプロ選手、モンゴル相撲の闘う人類学者… …。相撲を愛するスー女(相撲女子)2人が出会ったのは、生まれた場所も性別も年齢もバラバラ、だけど一途に相撲を愛し、相撲と生きる「おすもうさん」たちだった!」(表紙袖の案内文より)

和田さんが「終わりに」のしょっぱなにギュッと凝縮して放ったつぎの一文に、お二人の/との繋がりをあらためてズドーンと感じました。

 「金井真紀さんと池袋で沖縄に連帯するデモを歩いて相撲の本をつくろうと盛り上がってから、私たちは何度か相撲会議を開いた。早朝、国技館前で当日券販売に並ぶ人の列に取材して、その帰り道。「今から会わない?」と誘い、まだ寝起きの金井さんが飛んできてくれたり。杉並区の高円寺から阿佐ヶ谷まで、当時の安倍首相に対する抗議デモを相撲ファンの知人と私が歩いて、帰りに阿佐ヶ谷の立ち飲み屋でワイワイするうちに[…]」

金井さん、はるばる府中キャンパスまで新刊を届けに来てくださって、ありがとうございます。世界のこの難場(なんば)を乗りきったところで、またゴールデン街にぜひお誘いください。