2014年5月26日月曜日
落合雄彦 編『アフリカ・ドラッグ考』
アフリカ地域研究の最前線を疾走する
落合雄彦さんが、 また新たな論集を刊行されました。
『アフリカ・ドラッグ考
- 交錯する生産・取引・乱用・文化・統制』
(晃洋書房、2014年)
とかくジャーナリスティックで興味本位となりがちな
深刻な主題を、現場の実証でとことんまで詰めていく
各論執筆者の調査内容が、貴重です。
スティーヴン・エリスの概論訳稿もさることながら、
とりわけドラッグの史的背景や流通経路について
具体の記述を積み重ねた、
佐藤千鶴子氏の南ア各論、
石田慎一郎氏のケニア各論には、
現場で事実に寄り添うことの凄みに圧倒されました。
おすすめです。
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おすすめ本
2014年5月12日月曜日
世界文学・語圏横断ネットワーク(CLN)
あらたな研究ネットワークが誕生しようとしています。
「世界文学・語圏横断ネットワーク」
略して、世界文学CLN。
……たとえばアフリカ文学を論じようというときに
語圏の壁は想像以上に大きく、同じく語圏を越えて
「カリブ地域を含む中南米文学」を包括的に論じる
ような学会組織はいまなお存在しない。
こうした現状を打開すべく、本ネットワークは、
ポストコロニアルな状況を視野に入れつつ、
この地球上で産み出される文学作品を、
その言語が何であるかを問わず、
「世界文学」の一部として論じられる枠組みを
構想するものである。 (趣旨文より)
昨日東京にて開かれたこのネットワークの第一回発起人会議席上で、
澤田直氏(立教大学)から、さっそくスリリングな論集を一部いただきました。澤田直 編 『移動者の眼が露出させる光景-越境文学論』、弘学社、2014年3月31日
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研究会合