2026年4月5日日曜日

a final note in this personal vein

 

マーシャル・サーリンズが死の4年前に発表した未邦訳論考の末尾。巨人の集中講義を本郷の小さな教室で受講したのは、1980年代なかばだった   2021年4月5日没(享年90歳)

For myself, I am a Hocartesian. A final note in this personal vein. Written by one of a certain age, this pretentious article has the air of a swan song. Similarly, for its concern with disappearing or disappeared cultural forms, it is something of the Owl of Minerva taking wing at dusk. Still, it does manage to kill those two birds with one stone. 

 

2026年2月28日土曜日

未来に宛てられた〈私たち〉の帰還

 

『越境広場』最新号に、小文を寄せました。

真島一郎 「未来に宛てられた〈私たち〉の帰還- 中村隆之『ブラックカルチャー』にふれて」『越境広場』第15号、102-105頁、2026年2月14日発行。

2026年2月20日金曜日

紀伊國屋書店 ブックフェア&イベント

 

 

論集『生を見つめる翻訳』の刊行を記念し、このほど紀伊國屋書店でブックフェアとトークイベントが開催される運びになりました。本書に目を留めてくださった書店関係者のみなさまに厚く御礼申しあげます。ブックフェアでは、居並ぶ翻訳書の壮観をぜひご堪能ください。

 

■『生を見つめる翻訳-世界の深部をひらいた150年』刊行記念ブックフェア

  日本の〈翻訳150年〉、この豊饒なる闘い

  会期 2026年3月4日(水)~4月5日(日)

  場所 紀伊國屋書店 新宿本店2階 BOOK SALON

    https://store.kinokuniya.co.jp/event/1770711152/

    海外の優れた著作を日本語に引き受ける営み――翻訳は、これまで私たちの公共圏に、はたして何をもたらしたのだろうか。当代第一線の翻訳家・研究者総勢37名が、翻訳をめぐる体験と考察を綴った本書の執筆者たちによる、魂のこもった翻訳書の数々から、日本の〈翻訳150年〉がこれまで形作ってきた豊饒なる闘いの歴史が、さまざまに、表情豊かに浮かび上がります。本フェアでは2025年12月に刊行された『生を見つめる翻訳 世界の深部をひらいた150年』【東京外国語大学出版会】に取り上げられた書籍や関連書から、編集された久野量一さん、千葉敏之さん、真島一郎さんが60点ほどをセレクトして展開いたします。

 

■『生を見つめる翻訳』刊行記念トークイベント

  久野量一×千葉敏之×真島一郎

  日時 2026年3月6日(金)18:40開場 / 19:00開演

  場所 紀伊國屋書店 新宿本店3階 アカデミック・ラウンジ

  参加方法  無料。着席での参加は事前予約

  https://store.kinokuniya.co.jp/event/1770707555/ 

  海外の優れた著作を日本語に引き受ける営み――翻訳は、この150年余りの間、私たちの公共圏に、はたして何をもたらしたのだろうか。本書には総勢37名の、当代第一線の翻訳家・研究者が坦懐に表明した、翻訳をめぐるさまざまな体験や考察が綴られています。ある翻訳が開始されるのに、どのような原著との出会いがあり、さらに原作者との交流があって、その翻訳を完成させるのに、どのような意図や動機が込められ、情熱が注がれたのか。日本の「翻訳一五〇年」の歴史の一端が、ここに立ち上がる――。
  編者の久野量一さん、千葉敏之さん、真島一郎さんに、翻訳をめぐるさまざまなストーリーを、縦横無尽に語っていただきます。

2026年2月16日月曜日

立春末候

 






















 

 

 

かたすみへ掃きよせたわずかな土くれに雑草が芽吹く。なにか声がきこえて、育ててみる。はじめはブタナ salade de porc にみえたが、斯界の教科書『散歩で見かける野の花・野草』(金田一 著)に照らし、これはノボロギクだったかと想像を変えた。わくらば、枯れ葉がいつまでも茎からおちない。讃岐金刀比羅宮百花図、若冲の細部が幻によぎる。木枯しの昼にも綿毛がいっこう飛ばず、だが気がつけばすべてが飛び去っている。外来種であるばかりに心ない名を与えられるこの驚くべき日々の生を、affect と形容するだけの思考は、おそらく現実を言いあてていない。故・甲斐信枝が、澄んだ眼で記録してきた生のすがたをただ見つめなおすこと。

2026年2月7日土曜日

『魔性の文化誌』文庫化

 

吉田禎吾先生の著書『魔性の文化誌』が、このほど講談社学術文庫として装いも新たに刊行されます。巻末に本書解説を寄せさせていただきました。

真島一郎「聖の迷宮」、吉田禎吾『魔性の文化誌』(講談社学術文庫、2026年2月10日発行)、304-313頁。