2020年3月21日土曜日

暴力の内旋


★★★ 下記研究会は、今秋10月31日(土)に延期となりました(4月4日追記)。


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来月、京都人類学研究会の例会に、コメンテーターとして参加させていただくことになりました。
https://www.facebook.com/kyojinken/


京都人類学研究会四月季節例会

日時:4月11日(土)14:00~
場所:稲森記念館3階大会議室   *予約不要、資料代200円

発表:栗本英世(大阪大学)
     「暴力の内旋-南スーダン、パリ人の社会の変容: 1985~2015」

コメント:真島一郎(東京外国語大学) 酒井隆史(大阪府立大学)

発表要旨: 
1985年の時点で、南スーダンの東エクアトリア地方に居住するパリ(Pari)人の社会は、自律的で凝集性が強く、まとまったものに思えた。家屋が密集した6つの大集落がリプル(Lipul)の丘の周囲に存在し、政治制度の核となっていたのは、年齢組織(階梯式の年齢組組織、Mojomiji system)と首長制であった。本報告の目的は、1985年に開始され現在も継続している内戦状況の中で、年齢組織の階梯間、集落間、そして支配年齢階梯と人びととのあいだで頻発した暴力的事件、そしてその結果生じた社会の分断と政治制度の機能不全を、社会の軍事化、あるいは「暴力の内旋」という観点から、民族誌的に記述し分析することである。