アフリカ地域研究の最前線を疾走する
落合雄彦さんが、 また新たな論集を刊行されました。
『アフリカ・ドラッグ考
- 交錯する生産・取引・乱用・文化・統制』
(晃洋書房、2014年)
とかくジャーナリスティックで興味本位となりがちな
深刻な主題を、現場の実証でとことんまで詰めていく
各論執筆者の調査内容が、貴重です。
スティーヴン・エリスの概論訳稿もさることながら、
とりわけドラッグの史的背景や流通経路について
具体の記述を積み重ねた、
佐藤千鶴子氏の南ア各論、
石田慎一郎氏のケニア各論には、
現場で事実に寄り添うことの凄みに圧倒されました。
おすすめです。