みんなの「難民・移民フェス」第6回が来月、平成つつじ公園で開催です。火曜3限の3・4年生のみなさん、火曜5限の1・2年生のみなさん、当日の晴天を祈りつつ、ぜひ会場でお会いしましょう。
2025年4月19日土曜日
2025年4月12日土曜日
GRUPO UKAMAU DE BOLIVIA
今月末の連休以降、未公開の新作2本を含むウカマウ集団全14作品の特別上映が都内で予定されています。非常に貴重な機会になります。関心のある方はぜひご来場を。
2025年4月26日(土)~5月23日(金) ウカマウ集団60年の全軌跡 新宿K's cinema
【ウカマウ映画の五原則】 (ホルヘ・サンヒネス監督)
第一: アンデス世界に固有の円環的な時間概念に基づいた語りの仕組みとしての「長回し」を活用すること
第二: 社会的な調和を重んじるアンデス的な概念に照応させて、個人的な主人公ではなく集団的な主人公を重視すること
第三: 西洋映画に典型的な方法である、観客を脅しつけ驚愕させてしまう「スペクタクル」を排し、内省的なふり返りを促す方法を生み出すこと
第四: 「クローズアップ」の使用をできる限り避けること
第五: 他ならぬ歴史的な現実を生き抜いた人びと自身が演技者となるような場で協働すること
2025年4月2日水曜日
2025年3月24日月曜日
『クァドランテ』第27号
東京外国語大学 海外事情研究所発行の『クァドランテ』最新第27号が、本年も年度末3月31日に発行の運びとなり、急ぎ編集後記を作成しました。既刊の多くの掲載論文を、下記よりオープンアクセスにて読むことができます。https://www.tufs.ac.jp/common/fs/ifa/publication.html
海外事情研究所は、昨年2024年で創設70周年を迎えました。本誌編集をはじめ、研究所の活動をいっそう進展させていければと考えております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2025年3月20日木曜日
2025年3月11日火曜日
2025年2月28日金曜日
国境廃絶論
外大同僚の梁英聖さんが、たいへん重要な一書を共訳にて公刊されました。
グレイシ・メイ・ブラッドリー&ルーク・デ・ノローニャ著『国境廃絶論ー入管化する社会と希望の方法』[梁英聖・柏崎正憲訳]岩波書店、2025年1月21日発行。
「[…]本書が批判するシティズンシップ闘争が欧米諸国の市民社会で勝ち取った反レイシズム規範も、それが国家に制定させた公的な反レイシズム法制や政策も、日本にはそれらさえ存在しないということ[…]二重国籍容認も非市民の地方参政権容認も差別禁止法・多文化主義政策もない日本社会で、欧米的な反レイシズムの限界を国境廃絶によって批判しようとする本書の議論を、どのようにして役立てたらよいのか[…]問題は規範よりも廃絶の次元である。二〇世紀に反レイシズム闘争が規範の一定の成立や国家の法律・政策の制定を実現する一方で、国境、監獄、警察のようなレイシズムのシステム廃絶には至らなかったという積み残した人類の課題を、本書の国境廃絶論は根本からやり直すよう迫っている。そのような廃絶闘争の過程のなかで、反レイシズム規範も、レイシズムという概念も、刷新と再生を余儀なくされることだろう[…]二〇世紀的な国民国家や欧米的な反レイシズム規範に頼るのではなく、一九世紀的な廃絶民主主義に学び、私たちはシステム廃絶の反レイシズムを新たに創出しなければならないのであろう。日本という多くの困難を抱えた地において、本書はこの普遍的課題に取り組むための大きな手がかりとなるはずだ」(本書「日本の読者のための解題」より)
2025年2月14日金曜日
現実化しえないもの
上村忠男氏による最新の訳書が刊行されました。
ジョルジョ・アガンベン『現実化しえないもの ー 存在論の政治に向けて』[上村忠男訳]みすず書房、2025年2月17日発行
[…]哲学は完全に現実的なもので、そのかぎりで現実化できない可能性である[…]可能的なものと現実的なもの、本質と現実存在を区別すること[…]アリストテレスに始まる「可能態(デュナミス)から現実態(エネルゲイア)へ」という存在論の長い系譜学、および哲学と政治における分節化の過程[…]西洋文明のパワーの源は、この「存在論的マシーン」の中に在った。だが不断の現実化は、現実の根底的な否定でもある[…](本書裏表紙紹介文より)
2025年2月1日土曜日
すれ違う こすれ合う
猪瀬浩平さんの生と思考をとりあげた番組が、Eテレ『こころの時代』で次週放映予定です。 昨夏の外房合宿でゼミ生のみなさんと考えた見沼田んぼ福祉農園のいまをあらためて見つめようと思います。猪瀬さん、大恩寺のさやねえを通じたご一報ありがとうございました。
NHK Eテレ『こころの時代~宗教・人生~』
2025年2月9日(日)午前5時~6時
「すれ違う こすれ合う」
「わからない他者」とどう生きるか?文化人類学者の猪瀬浩平さんが、埼玉県の農園で知的障害のある兄や多様な背景をもつ人々と「こすれ合い」気づいた希望。
文化人類学者の猪瀬浩平さんにとって知的障害がある兄・良太さんは、自分の価値観を揺さぶり、見つめ直させ視野を広げてくれる存在だ。兄と共に20年以上通い続けるのがさいたま市緑区の「見沼田んぼ福祉農園」。猪瀬さんはここで、自分と兄だけではない多様な背景をもつ人々が交わり生み出すものの可能性を感じてきた。人と人が、すれ違うだけではなく、時に心をざわつかせるような摩擦を生みながらも触れ合うことの大切さとは。
2025年1月17日金曜日
卒論発表会2024
今年度の卒論発表会を以下のとおり開催します。
日時 2025年1月30日(火)10:00~17:30
会場 326教室 事前申込不要・出入自由
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卒業論文集2024』所収の論文は下記10篇です。大学での学修の集大成にふさわしい力作ぞろいです。みなさんおめでとうございます。
周縁から周縁へ-ジンバブウェ女子受刑者のライフストーリー分析
変質する理想郷-クリスチャニアの軌跡
日本の勝利至上主義の再利用可能性-ドイツのスポーツ実践から考える
「非公式」マイノリティへの眼差し-トルコ1982年の宗教科目必修化とアレヴィー
学びを阻むもの-アフガニスタンにおけるALCsを事例として
ミュージカル演劇と社会の相互影響可能性-『ウエスト・サイド・ストーリー』とその背景からみる
雑誌文化における「男らしさ」と「女らしさ」の変遷-消費文化を通じた性別役割の再生産
排斥の記憶と交差性-米国移民法と中国人女性移民
砂漠に描かれる民族の輪郭-トゥアレグ人の周縁化と民族概念の再検討
歴史への真摯さ-関東大震災にともなう朝鮮人虐殺への責任
ゼミ論発表会2024
今年度のゼミ論発表会を以下のとおり開催します。
日時 2025年1月28日(火)10:00~17:30 会場 326教室 事前申込不要・出入自由
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『ゼミ論文集2024』所収の論文は今年度18篇! みなさんの努力に敬意と感謝を。
国民国家を思惟する-タゴールの思想研究
深淵で縋るもの-ベトナム戦争と対峙した日本人の姿から
出稼ぎ先として選ばれ続けるために-技能実習生の日本語学習ニーズと日本語学習環境
土地と表象-ニュージーランド先住民マオリを事例に
痛みを共有することによる連帯-セウォル号沈没事件の遺族に対する中傷/共感の事例から
閉ざされたクローゼットの中で-ウガンダ反同性愛法の事例から
奇想、芳年より落つ-月岡芳年の血みどろ絵と幻想・奇想の受容
タイムリミットはすぐそこに-日本における管理職就業率のジェンダーギャップ
別の人生を生きる-子どもの心を育むドイツ児童文学
アナキスト総同盟組織綱領-亡命ロシアアナキストの組織論
病気だけど病気じゃない-慢性腎臓疾患によるアイデンティティの揺れとその受容
沈黙の雄弁性-詩の余白は「語り得ぬもの」を語り得るか
「存在」という抗議をめぐって-東京レインボープライドにおけるセクシュアルマイノリティの可視化
母/女(わたし)のはざまで-「中絶の権利」が覆い隠すもの
「プンジャジャハン・ジパン」の時-インドネシアの歴史教科書から見る日本近代史
お前たちは、声なき義務として私を取り巻く-ホロコースト生存者ヴィクトール・フランクル
「華人」を捨てるべきか-国民統合期インドネシアにおける華人の同化論争と国籍選択
ストリートからストリートのために-ケンドリック・ラマーのメッセージ