2016年2月22日月曜日

「災害・政治・生」

おととしの6月にAA研で開催されたシンポジウムの記録集がこのほどAA研で刊行されました。


基幹研究「人類学におけるミクロ-マクロ系の連関」
二〇一四年度、第一回公開シンポジウム
「〈情動 sense, emotion and affect〉と〈社会的なものthe social〉の交叉をめぐる人類学的研究」

AA研、2016年2月22日発行。

真島一郎 「災害・政治・生」、同書55-62頁。


2016年2月10日水曜日

応答の人類学 第25回研究会

沖縄 斎場御嶽  (2008,  I. Majima)

「応答の人類学」研究のお招きを受け、
今月22日に、以下のプログラムで話をさせていただきます。講演内容の概要は、下記URLに記されています。
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~com_reli/jasca_outou/


「応答の人類学」第25回研究会
後援: 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)知識科学研究科

日時: 2016年2月22日(月)13:30~17:30

会場: 東京都品川区北陸先端科学技術大学大学院東京サテライトRoom A

プログラム: 

13:30-13:40 趣旨説明 飯嶋秀治(九州大)

13:40-15:10 基調講演 真島一郎(東京外大)「破局の世界性と夜の思考―今日の山口昌男」

15:10-15:40 応答のコメント
                  小國和子(日本福祉大)「フィールドでの応答を意識して」
                  飯嶋秀治(九州大)   「ホームでの応答を意識して」
                  亀井伸孝(愛知県立大)「エデュケーションでの応答を意識して」

15:40-15:50 休憩
15:50-17:00 総合討論

2016年1月25日月曜日

「非暴力の牙」


『現代思想』2月臨時増刊号に小論を書きました。


真島一郎 「非暴力の牙」
 『現代思想 総特集=辺野古から問う-現場のリアル』
 44(2) : 129-137, 2016年1月22日.




archaic smile

                                
お伝えしていたとおり、昨日一昨日と、ISC・21 第100回記念例会に参加させていただきました。

会場の奈良教育大学に近づくと、白毫寺はこちら、
という大きな看板が、すぐ目に飛びこんできました。
白毫寺も、40年前にいちど訪れたことのある真言律宗の古刹です。山門をすぎた辺りから、瓦を乗せた古い土塀が石段の両側につづく美しい光景が、寺の名前を目にしたとたんに、鮮明に甦ってきました。もうすこし早く研究会の会場に着いていれば…と思いました。

翌日は予定どおり、稲垣先生、研究会の先生方のご案内で、明日香村を訪れることができました。
飛鳥寺の釈迦如来像とも、歳月をこえての対面です。コートディヴォワールの村で暮らしていたときも、体調を崩してかなり高熱が出てしまったような局面で、一、二度、夜の夢に現れてくださった仏さまです。飛鳥寺であらためて仰ぎ見た釈迦如来は、かつて西アフリカまで、風来坊の救済に来てくださったときより、実際はるかに秀麗で威厳に満ちた御姿でした。

古代ギリシア美術研究の用語 archaic smile を
止利仏師の作品に転用したのが
誰を嚆矢とするのかは、 忘れてしまいました。私がその和訳にあたる「古拙的微笑」という言葉をはじめて知ったのは、やはり中学時代、おそらく新潮文庫版で手にした亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』だったのではないかと、おぼろげに記憶しています(記憶ちがいかもしれません)。

古拙という漢語には、単に「拙い」という以上の、時の経過によって生みだされた美の形象が、幾ばくかなりとも含意されてきたことは事実でしょう。ただ、archaic という形容詞がある時期まで頻繁に登場していたような研究分野にその後奇しくも足を踏み入れたのち、40年後の飛鳥寺であらためて釈迦如来の尊顔にまみえてみると、archaic smileを古拙的微笑と訳すのは、やはり明らかに間違っているように思いました。

堂内の出口にいたる回廊に、焼失した光背部分の小断片が展示されていることに、今回初めて気づきました。法隆寺金堂釈迦三尊像の、あの飛鳥美術の粋といえる止利派様式の完璧な構成は、残念ながらこの古仏から喪われてしまいました。しかし、おそらくは後代の補修水準などを考慮したと思われる文化庁の評価基準とは違い、私のなかで、この作品はまぎれもない「国宝」です。今回の小フィールドワークのテーマだった乙巳の乱を境に、この国の仏教美術は北魏様式と決別し、白鳳仏の時が幕をあげることになります。

2016年1月18日月曜日

ゼミ論発表会

a Niokolo-Koba, Senegal, 2010  I. Majima
次週、中山ゼミとの合同でゼミ論発表会を行います。

日時: 1月27日(水) 午前9時より
場所: 研究講義棟3階316教室

今年度のゼミ論提出者は9名。

うち8名が学部3年生で、1名が
修士課程1年生です。

タイトルは、以下のとおりです。
(執筆者名略、順不同)

論旨彫琢の労を最後まで惜しまなかった昨夏以降の成果として、
みごとな力作が出そろいました。


1.「そこにいなかった人々- 『イマナの影』から考える非当事者による語りの可能性」
2.「 『火によって』から見る小説の力」
3.「森林のなかへ-チュツオーラ作品の生にかえる旅をめぐって」(修士課程 院生)
4.「従いながら統治する -サパティスタ民族解放軍「沈黙の行進」からの、「自由」の考察」
5.「ロメオ・ダレールの選択」
6.「「フランス語、文化の言語」から探るサンゴールにとってのフランス語
                               -フランスの言語同化主義の観点から」
7.「山之口貘の詩から見る沖縄」
8.「アフリカにおける日常的抵抗実践」
9.「「原始」と「西欧」の矛盾から- ポール・ゴーギャンの《Ia Orana Maria》をめぐって」  (以上)