このほど中村隆之さんが共訳にてグリッサンの『カリブ海序説』日本語訳を公刊されました。長く待ち望まれてきた一書です。
エドゥアール・グリッサン著『カリブ海序説』[星埜守之・塚本昌則・中村隆之訳]インスクリプト、2024年11月10日発行。
「グリッサン思想のエッセンスを示す代表作完訳! 全篇を覆う危機意識、はるかに展望される独立への眼差しー。カリブ海のフランス海外県・マルチニックにあって、その歴史・社会構造・言語・人々の心性のありようを、厖大な言説を収集しつつ明らかにし、主体的な民衆にょる自立を訴求する。世界各地で民の抵抗が無化されつつある現在をも問いに付す大著」(本書帯より)