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研究会でもシンポジウムでも講演でもない、フシギな集会(あやしくはありません)、「ことばのキャンプファイア」が点火します。
今福龍太さんが最近発表された一書
『ジェロニモたちの方舟 群島-世界論〈叛アメリカ〉篇』 (岩波書店、2015年)をめぐって、6人のストーリー・テラーが、揺らめく宿営地の炎に照らされながら、偶然と即興をたよりにことばを紡いでいくという集いです。
思えば、私はこの数年、ずっと火について、始原の聖火=業火について考えてきたのかもしれません。
火をけっして火以外の何かに置き換えずに語ること。
Je crois avoir volé le feu. という『幻のアフリカ』の
レリスの告白に、時をこえ、脱自のとば口で向きあうこと。
火について、2011年、ダカール。 -それが一番最近わたしが手がけた講演のタイトルでもありました。いかにも素っ気ない演題ながら、そのときもけっきょくは火について話し、火で襲い、火に襲われてみたかったのだから、我ながら何かとめどがないものを感じています。
反操行もまた、ひとつの操行であること。