2014年5月26日月曜日

落合雄彦 編『アフリカ・ドラッグ考』


アフリカ地域研究の最前線を疾走する
落合雄彦さんが、 また新たな論集を刊行されました。

『アフリカ・ドラッグ考
     - 交錯する生産・取引・乱用・文化・統制』
                  (晃洋書房、2014年)

とかくジャーナリスティックで興味本位となりがちな
深刻な主題を、現場の実証でとことんまで詰めていく
各論執筆者の調査内容が、貴重です。

スティーヴン・エリスの概論訳稿もさることながら、
とりわけドラッグの史的背景や流通経路について
具体の記述を積み重ねた、

 佐藤千鶴子氏の南ア各論、

 石田慎一郎氏のケニア各論には、

現場で事実に寄り添うことの凄みに圧倒されました。
おすすめです。