上村忠男先生の五冊目の批評論集が刊行されました。
上村忠男 『ヘテロトピアからのまなざし』未來社、
2018年2月20日発行。
年代としては2012年以降に発表された批評の集成ですが、とくに第Ⅳ部の論考群が、人類学的思考にとってのヒントをふんだんに含んでいるように思いました。
とはいえ、第Ⅰ部のヘテロトピア論も、第Ⅱ部のソレル、アガンベン論も、第Ⅲ部の沖縄論も、わたしにとってはすべてが人類学的に(とりわけ社会人類学的に)響いてくるのですが。
巻末の、5年分におよぶ「ビブリオグラフィティ」も、さらなる読みへの指針としては万華鏡にちかい光を帯びていて、大いに学べます。