2015年3月12日木曜日

世界文学・語圏横断ネットワーク 第2回研究集会

今月19日、20日の二日間にわたって、
世界文学・語圏横断ネットワークの
第2回研究集会が東京外国語大学で開催されます。

プログラムは下記のとおりです。
あいにく私は、初日19日の午後まで、
別件で大阪に予定があり、20日からの参加となります。
佐喜真彩さんの崎山多美論は、この機会にぜひ伺っておきたかっただけに、たいへん残念です。


【世界文学CLN第2回研究集会】

日程:2015年3月19日(木)・20日(金)
会場:東京外国語大学マルチメディアホール101
1日目
10:00ー13:00:セッション①「現代文学と母語の問題」(司会:西成彦、中川成美)
1. 上神弥生:バルカニズム言説と「あいまいさ」―ウェスト、マニング、ホフマンの作品を中心に
2. 山口侑紀:1934年ソ連作家会議における多言語による違和表出とその可能性

3. 目野由希:中島健蔵の光と闇――対英中文化政策担当官の1937-1940
4. 今井亮一:中上健次と「日本語」について
5. 佐喜真彩:「他者」を聞きとるということ——崎山多美における音の考察を通して
13:15ー14:45: 発起人会議(場所:総合文化研究所 研究講義棟422)
15:00ー18:00:シンポジウム「世界文学と(としての)日本文学」
(池澤夏樹、西成彦、佐藤泉、沼野充義、司会:和田忠彦)
18:30ー    懇親会(東京外国語大学円形食堂)
2日目
10:00ー12:30:セッション②「超域的観点から考える世界文学の可能性」(司会:山口裕之)
1. 縄田雄二:世界文化史からみた「世界文学」概念
2. 野田茂恵:絵画と文学の横断―アルベルト・サヴィーニオの視覚的テキストをめぐって
3. 劉靈均:美しい京都の「あなた」——川端康成『古都』と朱天心「古都」の京都及びレスビアン連続体
4. 橋本智弘:サルマン・ラシュディの『悪魔の詩』における魔術的リアリズム
14:00ー16:30:セッション③「翻訳のフロンティア —— 言語のせめぎ合いから新・批評まで」(司会:早川敦子、
鴻巣友季子)
1. 及川茜:未知なる舞台への想像、話せぬ言語への翻訳―都賀庭鐘『四鳴蝉』をめぐって
2. 齊藤美野:翻訳論と実践の繋がり:明治期の翻訳者を例に 
3. 河野至恩:地域研究から翻訳を読む—20世紀前半における日本文学の英訳
4. 西あゆみ:現代南アフリカ文学作品における土地表象とその問題—J.M.クッツェー『恥辱』(1999)とゼイクス・ムダ『赤の奥』(2000)の比較から
16:40ー18:00:全体討議