2015年8月6日木曜日

カサブランカふたたび

暑中お見舞い申し上げます。

昨年のカサブランカの球根から分球したもののうち、最も生命力を秘めているようにみえた一株だけが、今夏も大輪の花をつけてくれました。濃密な芳香が部屋をみたしています。

昨年のちょうどいまごろ、カサブランカの純白を
ブログに添えたとき、内心、暗然たる気持ちでいたことを想いだします。

カサブランカが開花した時点で、エボラをめぐる衝撃的な情報は、すでにかなり詳細なかたちで西アフリカから届いていました。苦しみ、思案したのち、そのことについては一切ふれまいと心に決め、花の白だけに思いを託すことにしました。

報道面では、あたかも一過性の事件であったかのように、エボラはいま、忘却されようとしています。しかしエボラは、やはりいまも、完全な終熄に到りついてなどいません。

『ジョニー・マッド・ドッグ』を、「体感型リアル・バイオレンス」などと銘打って宣伝してしまう、この東アジアの辺境にて