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書籍編集、書店、図書館、ネットメディア、装幀といった領域でそれぞれ第一線のプロフェッショナルとして活躍されてきた方々も学外から講師にお招きし、出版文化の現在と未来をともに考えていきます。今年度は、いまのところ下記の内容(敬称略)を予定しています。
2017年度 リレー講義 「世界と出版文化」
01 04/05 真島一郎(本学)
「世界と出版文化」
02 04/12 佐野 洋(本学)
「日本語と出版技術-木簡からEPUBまで」
03 04/19 小林 浩(編集者/月曜社取締役)
「人文系零細出版社の理想と現実」
04 04/26 井上一夫(編集者/元岩波書店取締役)
「「知識の本」と「知恵の本」~岩波新書の編集作法」
05 05/10 伊東剛史(本学) 「イギリスの出版文化: 挿絵入り雑誌の歴史的意義」
06 05/17 星 泉(本学) 「小さな文学の闘い方: チベットの出版事情と作家たち」
07 05/24 今福龍太(本学) 「本の自叙伝」
08 05/31 十河 宏(編集者/紀伊國屋書店取締役)
「書店と出版文化-特に海外での事例について」
09 06/07 日下九八(ウィキペディア編集者/ OpenGLAM Japan)
「出版という営み-文化のなかに、ウィキペディアを位置づける」
10 06/14 茂出木理子(東京工業大学 情報図書館課長) 「図書館と書物」
11 06/21 野平宗弘(本学) 「ベトナムの出版事情と作家たち」
12 06/28 桂川 潤(本学) 「造本装丁と本づくり」
13 07/05 橋本雄一(本学) 「戦争と出版 ~中国大陸から~」
【授業の目標】
この授業は、東京外国語大学出版会がコーディネイトしている授業です。目的は次の三つです。
1. 普段は完成態の本としか接点のない出版文化を、多様な視点から捉えることで、その全体像を獲得する。
2. 世界の出版文化の帰趨を、人文学そのものの運命に関わる問題として考えさせる。
3. とにかく本を好きになってもらう。
たんに出版文化についての知識を増やすだけでなく、真剣にひとつのキャリアの形として編集と出版について考えることで、キャリア形成についての明確な目的意識を持つことができるということが、到達目標であるということもできるでしょう。
【授業の概要】
本学出版会の編集部や著者はもちろん、編集者、ブックデザイナー、書店のカリスマ店員、小出版の起業家など、第一線で活躍中の方々のリレー講義で進めます。
【キーワード】
人文学、新自由主義批判、知識人、読書共同体、出版文化、電子書籍。
【授業の計画】
大学と出版/知の活用法/戦後思想と人文書出版/書店から見た人文書/出版文化史/文学と出版/読書論/書物論/編集論/対抗的出版論などといった出版文化に関わる多様なトピックを取り上げます。