2018年4月19日木曜日

今年のアマリリス

バオバブ-!




















今年のアマリリスは、はやくも一番鉢が、こんなに端正な花をつけてくれました。

バオバブ(セネガル産)は、今年初めて、葉をつけたまま冬越えしてくれました。
とはいえ、西アフリカでは大乾季の訪れとともにどの大樹も丸坊主になるのがふつうだし、日本では葉にかなり虫がつくのでまだどこかに虫が眠ってるかもしれない。これから夏へとむかうまえに、いちど葉を取り去っておくべきか、思案中。ムムム

中上の紀州サーガでは、中堅どころの登場人物とみなしてもよいほど個々の作品をまたいで描かれる、あの架空の花、夏ふよう(または夏芙蓉)。 妖しげな香気を路地の傍らで放つその白い花を、どうにかして自分の身近に置いてみたい。実在しない路地の幻影を、ならば現実のいずれの花に託せばよいものか…
昨年のちょうどいまごろ、そう思い悩んで自分なりに出した答えは、夏ふようを、シンプルに芙蓉と(たとえば酔芙蓉などと)重ねて想像するのには、やはり無理があるのではないか、むしろ、物語のあれこれの情景からわたしの想像がすこしずつ育んできた「夏ふよう」とは、八重咲きのクチナシに近いのではないかというものでした。そこまで思いをめぐらせながらも日々の忙しさにかまけて果たせなかったささやかな夢に、今夏はいよいよ近づいてみようとおもっています。